いろいろ備忘録

格ゲーとか普通の日々をいろいろ。TRPGのシナリオとか載せたりもしたり本当にいろいろあります。

令和に始めるマギカロギア布教記事

どうもこんにちわ、壱村です。

今回はマギカロギアの布教記事を書こうと思います。

 

 

1、概要

マギカロギア略称はマギロギ。
河嶋陶一朗冒険企画局が作成した「サイコロ・フィクションシリーズ」の一つ。

 

冒険企画局…マギロギの他にシノビガミやキルビジ、艦これRPGなどのTRPGシステムやボードゲームを作成している会社である。
河嶋陶一朗冒険企画局所属のゲームデザイナー。


これはPCが「不死の魔法使い」となり世界に災厄をもたらす「禁書」を回収するシステムです。
魔法使いと聞いて中二心くすぐられると思います。
事実、火の球を打ったり、雷を落としたりなんてする魔法もあります。

魔法使いの目的は上記の通り禁書を回収することにあります。

禁書(ベイン)は悪意を持ち、世界に魔法災厄をもたらす厄介な書物です。
ただ、一概に禁書が本の形をしているとは言えませんが基本的には本です。


★禁書の姿…基本的には本の形をしていますが道具であったり、楽器であったりと多種多様。禁書は元は魔道書であったり強い意志を持った魔法使いだったとも言われているようで……

 


2、特徴

マギロギ最大の特徴は「鬱展開自動生成システム」です。
どういうことかというと…

まずPCである魔法使いは「世界から嫌われています」故に本来なら存在することすら世界には許されていません。
では、何故、存在できているのか。

理由はたった一つ。魔法使い達は他者との繋がりによってその存在を維持できています。
この繋がりは多ければ多いほど存在を強くすることができ、魔法使いの力も強大になります。

逆を言えば繋がりがなくなれば魔法使いは存在維持ができずに消滅、世界中の全ての人の記憶から一欠けらも残らず消えます。

これだけでも相当、鬱なんですが…本当の鬱展開はここからです。


魔法使いは繋がり、システム内の用語でいえば「アンカー」を持ちます。
アンカーとは魔法使いの大切な人、家族、友人、恋人、仲間の魔法使いetc

彼らは魔法使いの存在維持の為と言ってはそれまでなのですが、魔法使いが大きなミスをした時の「皺寄せ」は本人だけでなく時にアンカーへと牙をむきます。


大きなミスの例として「魔法使いが魔法災厄が起こるシーンを引き当ててしまった」時です。
魔法災厄や本人に行くのとアンカーへ行くの二択になり、同じ内容の魔法災厄…「家が火事になってしまう」などを二度、同じアンカーに降りかかるとそのアンカーは死亡します。

勿論、死亡したアンカーはどう足掻いても生き返りません。
不死である魔法使いであるなら話が別ですが、基本的に「一度、死んだ者は生き返りません」この法則は絶対に覆すことはできません。


つまり…魔法使いが致命的なミス=アンカーへの不幸となります。
これが「鬱展開自動生成システム」の所以です。


★不死の魔法使い…PCである魔法使いは死んだとしてもアンカーの力を借りて蘇ることができます。
死んだ場合「復活判定」を行い、一人のアンカーとの運命値を判定結果にプラスすることができる。
ただし、復活判定にプラスできるのは一人のアンカーのみかつセッション中に同じアンカーで復活判定へのプラス補正は行えない。

つまり、全てのアンカーとの力を全て復活判定で使い切り、それでも判定に失敗すればPCロストになります。


3、PC/魔法使いについて

ぶっちゃけ魔法使いってなんぞやというところを説明していきます。

魔法使いはその名の通り、普通の人間…マギロギでは愚者にはない運命さえ書き換えてしまう力を持っています。
運命を書き換える…それは非現実的なこと。しかし、魔法使い達にとっては現実的で身近なものです。
故に世界の均衡を大きく崩しかねない存在でもあります。

それこそが世界に嫌われている理由です。


★愚者…マギロギ内の用語で「一般的な人」を指す。魔法を使うことも感知、認識することもできない。
しかし、中には魔法使いの素質を持つ者もいる。そういった者の多くは知らないうちに魔法的要因に巻き込まれ、自身も魔法使いになるケースもある。


加えて、魔法使い「不死」です。中には「不老不死」である者もいます。
上記の「復活判定」でも触れた通り、魔法使いはちょっとやそっとじゃ死にません。
魔法使いの死=存在抹消と言っても過言ではないかもしれません。

普通の世界では「死んだ者は蘇らない」を彼らは捻じ曲げているのです。
世界に嫌われるには十分な理由なのかもしれませんね。


4、魔法と判定

マギロギのPC、魔法使いはあらゆる場面で魔法を使い、調査、戦闘を行います。
魔法は「刻印」と呼ばれるものによって使えるようになります。
刻印は魔法使いの持つ「名付けの力」を得て、その力を発揮します。

 

★名付けの力…例として「炎」と名前をつけることにより、炎を生み出す力。言霊のようなもの。

刻印は星、獣、力、歌、夢、闇の6つの領域で成り立っています。
領域には11個の特技があります。

魔法には領域と特技決められており、例えば【火球】という火の球を撃つ魔法であれば、炎の特技で判定を行います。
その判定に成功すれば魔法を使用することができた、となります。

つまり、魔法を使うには指定された特技で判定を行い、成功する必要があります。
マギロギで使うダイスは6面ダイス2個=2D6です。

 

★2D6…6面ダイスを2個振ること。片方を一の位、もう片方を十の位とする。
マギロギのシーン表7に該当する内容は「魔法災厄が起きてしまう」である。
一般的な2D6の期待値は7。つまりはそういうことだ。


マギロギの判定が2D6なのは上記の通り。
成功は2D6で5以上、5以下が失敗。
ちなみに2個のダイスがどちらも1、1だった場合はファンブル、6、6だった場合はスペシャルになります。

また、判定で2個のダイスの出目が両方とも同じだった場合、つまりゾロ目の時はその数字に対応した領域の魔素がもらえます。


★魔素…6つの領域には1~6までの数字が割り振られており、星なら1、闇なら6だ。
魔法を使う場合には必要な魔素を消費しなければならない。
ファンブルでもゾロ目なので星の魔素は出る。
しかし、振りなおした場合には出ない。ボッシュートになります。


5、マギロギのルールブック

マギロギのルールブックには下記の種類があります。


・魔道書大戦RPG マギカロギア
マギカロギア リプレイ 「幻惑のノスタルジア
マギカロギア リプレイ 「大夢消滅」
マギカロギア リプレイ 「哲学戦線」


・魔道書大戦RPG マギカロギア リプレイブック
・魔道書大戦RPG マギカロギア スタートブック


・魔道書大戦RPG マギカロギア 基本ルールブック
マギカロギア シナリオ集 「黄昏選書」

 

なんかめっちゃある!と思ったでしょう。
そしてどれを買えばいいのかわからんぞ!ともなったはず。

現時点で最新の魔法やPC作成についてを載せているのは「基本ルールブック」と「黄昏選書」です。
この2冊があれば、とりあえずは問題ありません。

加えて、マギロギはどんな感じで進むのかを知りたい場合には公式のリプレイブックを買うといいかもしれません。
もう少し詳しくそれぞれを説明していきましょう。

 

▼①魔道書大戦RPGマギカロギア~哲学戦線

一番最初に発売され、「哲学戦線」のリプレイまでのストーリーがほぼ繋がっており、共通のPCが出てきたりする。
「哲学戦線」では「基本ルールブック」で追加されたルールが適用され、PCも一新されている。

ただし、PCは変わっても根本的な公式リプレイの部分は繋がっているのが特徴。

リプレイと基本的なルールが記載されているのでマギカロギアを知るにはオススメである。


▼②魔道書大戦RPGマギカロギア リプレイ、スタートブック

①の「幻惑のノスタルジア」「大夢消滅」のリプレイ部分をまとめたのがリプレイブック。
スタートブックにはマギロギを初めてやる人向けのルルブ。
こちらは価格が1,500+税なので、大判の基本ルルブより安価で手も出しやすいです。


▼③魔道書大戦RPG マギカロギア 基本ルールブック、シナリオ集「黄昏選書」

現時点で出ているルルブ、リプレイのルールやマギロギの世界観、用語などをほぼ全て収録したのが基本ルルブ。
魔法使いの経歴、所属機関、魔法も全てこの一冊に詰め込まれている。
その為、本も大きめで価格も基本ルルブは3,800+税、黄昏選書は3,000+税とそこそこお高めになっている。

黄昏選書は公式が作成したマギロギのシナリオが主に掲載されています。
加えて、新しい魔法も増えているのが特徴です。

 

★経歴と所属機関…魔法使いの種類。PCはまず、複数ある経歴から好きなのを選び、作成します。機関は大法典の中で更に分けられたものになります。
経歴は必ず、一つは選ばなければなりませんが、機関に所属するかは自由です。


6、結局マギロギはどれを買えばいいの?

沢山あるルルブでどれを買えばいいか、ぶっちゃけわからんぞという人や自分にはどれが合っているんだろう…と思うかもしれません。

そんな人の為に簡単ではありますが、「この人はこのルルブから!」というのをまとめてみました。
あくまで個人的な部分も含まれますのでご理解いただけると幸いです。

 

①とにかくすぐに始めたい!
TRPGもマギロギも初めてだという人には「スタートブック」がオススメ。
基本ルルブより比較的安価なので始めやすいです。

 

 

 

 

②初めてだからPCにこだわりたい!
マギロギの世界観をより知って、こだわりたい人には「基本ルールブック」「黄昏選書」がオススメ。
大判で少々、値段は張るものの、スタートブックにはない魔法やマギロギの細かい世界観が載っています。
こだわりを持つならこちらが良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

③リプレイも読んでみたい!
世界観も知りたいけどどんな風にマギロギはプレイするのかが知りたい人には「スタートブック」と「リプレイブック」がオススメ。

スタートブックには基本的なルールの他、公式リプレイ第1弾「歓喜する死者の宴」が収録されている。
その続編である「幻惑のノスタルジア」と「大夢消滅」が収録されたのが「リプレイブック」です。

上記の2冊を読めば、マギロギの基本が押さえられます。

 

 

 

 

 

最後に

 

最後まで閲覧していただきありがとうございます。

わりとざっくりと説明をしましたが、大体のことはこれでわかってもらえたかもしれません。

 

この記事で少しでもマギカロギアに興味を持ってくれたなら幸いです。

もし興味が出た方は気軽のお声かけしてくだされば、キャラクター作りから実際のセッションまで壱村がサポートします。

 

貴方も魔法の世界へ飛び込んでみませんか?